転送速度検証 Kanex Thunderbolt to eSATA + USB 3.0 アダプター
久々のレビューを兼ねた転送速度検証です。サッカーの試合を見ていたのでアップがこんな時間になってしまいました って書いてから寝てしまって、出発前にあわててアップしています
Kanex Thunderbolt to eSATA + USB 3.0 アダプターですが、今まで買ったThunderbolt製品の中で最も安い価格です。eSATAアダプターはこのブログでもUSB 3.0接続のものを二つ対決検証しましたが、今回はいわばその続編です。100ユーロ越えたら買うつもりはなかったのですが、69,95ユーロとお買い得だったのでポチッとしてしまいました。と書いて現在の価格を確認したらなんと99,95ユーロに跳ね上がっていました 弱点もすでに見つけてしまいましたしこの価格になると微妙ですねえ... 取りあえずはいつも通り検証環境からどうぞ。
内蔵ドライブのFS | 外付けドライブのFS |
---|---|
HFSX | HFSX |
続きは下のリンクからどうぞ。
今回は時間がないのでサクッと結果に行きます。まずはOWC Mercury Elite Pro mini USB 3.0 / eSATA 6Gbpsでの検証。KanexのサイトにeSATAは3Gということが書いてあったと思ったのですが、こちらももしかして更新されたのでしょうか?それもそのはず。なんとシーゲートのThunderboltアダプターでSSDをつないだ時と同等の転送速度です! eSATAに限っては外付けドライブ側のポートが3Gまでか6G対応かで性能が直に反映されると言って良いでしょう。ただ6G対応でも最高転送速度はThunderboltにおさえられてしまっていますが。OWC Mercury Elite Pro mini USB 3.0 / eSATA 6GbpsのUSB 3.0はUASP対応ではないのですが、Kanexのアダプターを通してもファイルコピーの内蔵から外付けへで96パーセント、外付けから内蔵へでも85パーセントほどの速度です。
使用ケース | 使用アダプター | ポート | ドライブ数 | AJA System Test | |
Write | Read | ||||
OWC Mercury Elite Pro mini USB 3.0 / eSATA 6Gbps | Kanex | eSATA | 1 | 311.5 MiB/s | 369.4 MiB/s |
USB 3.0 | 298.5 MiB/s | 310.3 MiB/s | |||
なし | 308.8 MiB/s | 364.4 MiB/s |
使用ケース | 使用アダプター | ポート | ドライブ数 | File copy | |
Int → Ext | Ext → Int | ||||
OWC Mercury Elite Pro mini USB 3.0 / eSATA 6Gbps | Kanex | eSATA | 1 | 309.9 MiB/s | 371.0 MiB/s |
USB 3.0 | 298.5 MiB/s | 311.5 MiB/s | |||
なし | 308.8 MiB/s | 367.4 MiB/s |
続いてUASPモード対応のOWC Mercury Elite Pro mini Firewire 800 / USB 3.0の結果ですが、AJA System TestのWriteと内蔵から外付けへのファイルコピーではKanexのアダプター経由の方が速いという結果になりました。さすがにAJA System TestのReadと外付けから内蔵へのファイルコピーではUASPモード爆発と言う感じでアダプター経由では相手になりませんが、アダプターを経由するとどちらも84パーセント程度の速度はそう悪くないと思います。UASPモード対応のケースを使えばネイティブThunderbolt並みの転送速度になるという感じでしょうか。
このアダプターの購入を考えている方には大事な情報があるのでこの記事の一番下まで読んでくださいね。
使用ケース | 使用アダプター | ポート | ドライブ数 | AJA System Test | |
Write | Read | ||||
OWC Mercury Elite Pro mini Firewire 800 / USB 3.0 | Kanex | USB 3.0 | 1 | 309.3 MiB/s | 353.5 MiB/s |
なし | 306.2 MiB/s | 419.7 MiB/s |
使用ケース | 使用アダプター | ポート | ドライブ数 | File copy | |
Int → Ext | Ext → Int | ||||
OWC Mercury Elite Pro mini Firewire 800 / USB 3.0 | Kanex | USB 3.0 | 1 | 297.5 MiB/s | 361.6 MiB/s |
なし | 291.8 MiB/s | 433.0 MiB/s |
転送速度的には上出来なアダプターなのですが、一ついただけない問題が。バスパワーでUSB 3.0ケースを駆動させるとデスクトップにアイコンが表示されるのですが、電力不足でフリーズします。ケースを3つほど変えて検証しましたが、Samsung 830シリーズのSSDでは結果は全てフリーズ。HDDは試す気になれませんでした。この検証のUASP対応のケースは最初はセンチュリーの1分ボックスだったのですが、フリーズしてしまったので外部電源の使えるOWC Mercury Elite Pro mini Firewire 800 / USB 3.0に変更したという次第です。アダプターが軽量なだけにこれとUSB 3.0ポータブルドライブを持ち歩くということを考える方が多いと思うのですが、現状ではよほど電力をくわないドライブを使わない限りモバイル状況で使用することはできません。
追記 別のUSBポートから電源をとれるY字型ケーブルを使えばモバイルでも使用できますね。あまりやりたいと思いませんが
追記2 Kanexのサイトでこの製品のFeaturesの一番下の図を見るとKanex 4-port USB 3.0 hubなどをすすめていますが、これはバスパワーの電力供給不足を知っいるから? まあ、普通は社内テストでこのぐらいのこと気づけないはずがないのですけどね。
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Kanex Thunderbolt to eSATA + USB 3.0 アダプターについて検討してまして、全ての記事を拝見させて頂いています。
1つ質問なのですが、
Bootcamp上のWindowsで、このアダプターに接続したUSB機器はスリープ復帰後でも、普通のUSBハブの様に何もしなくても再度接続状態になりますか。
もしよろしければお聞かせ願いますか。
投稿: ringo | 2015年10月27日 (火) 16時01分
ringoさん、こんにちは。
残念ながらBootcampを現在使っていないのでわかりません。もしUSB 3.0だけが必要でしたら、このアダプターはバスパワーで確実に動く保証がないのであまりおススメめできませんねえ。最近Thunderbolt to USB 3.0のポートが一つだけのドングルが出たみたいですが、そちらの方が良いかもしれません。
投稿: Misa | 2015年10月31日 (土) 18時28分