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2013年6月 8日 (土)

激突 Thunderbolt vs. USB 3.0!!! その5 Intel 330シリーズSSDによる検証



Akitio Neutrino Thunderbolt Editionがサラの計測で速かったので、Neutrinoに使われているIntel 330シリーズのSSDを使用して複数の外付けケースで転送速度を検証してみました。今までになかったUSB 3.0接続外付けケースは玄人志向 GW2.5UASP-SUP3と林檎派 Macbeth 800-3です。まずはいつも通り検証環境をどうぞ。

転送速度検証環境
• 機種
MacBook Air Mid2012 (4GB)
• システム
Mac OS X Mountain Lion (10.8.4)
• 内蔵ドライブ: Apple SSD TS128E
• 外付けドライブ:Intel 330 Series (120 GB)
• 内蔵及び外付けドライブのファイルシステム
内蔵ドライブのFS外付けドライブのFS
HFSX HFSX
• AJA System Testの環境:
File Size: 8.0 GB (= GiB), Video Frame Size: 2048x1556 10-bit RGB
• ファイルコピーの環境
File Size: 10.0 GiB(空ファイル) x 1
• 使用ポート(マシン搭載ポート)
Thunderbolt
USB 3.0
• 外付けケース:
Thunderbolt
USB 3.0


結果は下にある続きのリンクからどうぞ。

まずはAJA System Testの結果ですが、USB 3.0のUASPモードは凄い!USB 3.0勢は軒並みWriteとReadの双方で400 MiB/sを突破!Thunderbolt勢はWriteでは400 MiB/sを突破できません。Readでは状況が変わって、AkitioのNeutrinoがUSB 3.0勢を蹴散らしてトップ!Writeで最も遅いSeagateのThunderboltアダプターはReadでも最後尾。

順位 使用ケース/アダプター ポート AJA System Test
Write Read
1 林檎派 Macbeth 800-3 USB 3.0 417.2 MiB/s 424.3 MiB/s
2 玄人志向 GW2.6UASP-SUP3 415.7 MiB/s 425.8 MiB/s
3 CENTURY 1分BOX2.5 USB3.0 GREEN LINE 409.2 MiB/s 426.0 MiB/s
4 FirmTek miniSwap/U3 409.6 MiB/s 424.7 MiB/s
5 Akitio Neutrino Thunderbolt Edition Thunderbolt 352.6 MiB/s 489.7 MiB/s
6 GoFlex Thunderbolt adapter 334.7 MiB/s 377.6 MiB/s

ファイルコピーでは多少順番は入れ替わっていますが、USB 3.0接続ケースはどれを買っても失敗ないでしょう。林檎派はFirewire 800ポートがある分利用価値が高いですが、価格もFirmTek程ではないにせよそれなりです。Thunderbolt勢はといえば、Seagateは相変わらずしんがり。AkitioはWriteではやはり400 MiB/sに届きませんでしたが、Readでは500 MiB/sに迫るこのブログ最速値。Thunderboltの面目躍如と言ったところでしょうか。AJA System Testの結果の再現となりました。Thunderboltは次のチップでWriteの性能も上がると良いのですが。このぐらいの速度が出るのであれば、新しいチップを使ったThunderboltケースに速いSSDを入れた方が、一昔前の遅いThunderboltドライブを買ってデイジーチェーンするよりもよほど速いし効率が良いですね。

順位 使用使用ケース/アダプター ポート File copy
Int → Ext Ext → Int
1 FirmTek miniSwap/U3 USB 3.0 426.7 MiB/s 426.7 MiB/s
1 林檎派 Macbeth 800-3 426.7 MiB/s 426.7 MiB/s
2 CENTURY 1分BOX2.5 USB3.0 GREEN LINE 409.6 MiB/s 426.7 MiB/s
3 玄人志向 GW2.6UASP-SUP3 409.6 MiB/s 409.6 MiB/s
4 Akitio Neutrino Thunderbolt Edition Thunderbolt 379.3 MiB/s 487.6 MiB/s
5 GoFlex Thunderbolt adapter 341.3 MiB/s 379.3 MiB/s


このシリーズの続きにもあたる下記の記事も合わせてどうぞ。

検証 Akitio Neutrino Thunder Duoの転送速度

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コメント

はじめまして。

SSD が余ったので USB 3.0UASP モードケースにするか、Thunderbolt ケースにするか悩んでます。

やっぱり USB 3.0 UASPモードのほうが早いのでしょうか・・・

気持ち上では完全に Thunderbolt だったのですが、この記事を読んで悩みます・・・・

アドバイスいただければ幸いです。

(Mac Pro 2013)

さくらさん、こんにちは。

通常のSATA 3.0接続のSSDでしたら、UASPモード対応のUSB 3.0ケースをオススメします。ただし、そういうSSDが二つ以上余っていて、何が何でも速度が欲しい場合は、AkitioのJBODケースでソフトRAIDを組むと良いでしょう。と、ここまで書いて気づいたのですが、さくらさんのマシンはMac Proなのですね。そうしたらシングルドライブの場合どちらを使っても大差ないと思います。残念ながらMac ProのUSB 3.0はもの凄く遅いのです。下記のリンク先をご参照ください。

http://macperformanceguide.com/MacPro2013-USB3-performance-limitations.html

マルチドライブでしたら実力発揮できるThunderboltケースが良いでしょう。

Misa さん、こんにちは。

迅速な返信に心から感謝します。
ありがとうございます。

正直、価格差が痛いです・・・
まだ何も検証してない時から何故か Thunderbolt に恋してたので複雑な心境ですが、RAID を組む予定は今のところないのと、2,000円代ととても安価なので USB ケースにしたいと思います。

決心できました。
本当にありがとうございます。

さくらさん、

UASPモード対応のUSB 3.0ケースは安いので、わたしもオススメです。ネットで見ると粗悪品もあるみたいですが、人気のあるケースを買えばハズレはないかと思います。このブログのまとめページに掲載しているUASPモード対応のケースはどれをとっても性能の差はないに等しいです。

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