検証 Thunderbolt to Firewire Adapterを使った時のFirewire 800ケースの転送速度
アダプターが届いたので早速手持ちのFirewireケースの中で最速のinXtron SK2500 U3+を使って検証してみました。ついでにSSDを外付けケースに入れても本当に効果がないのかという友人の疑問に答えるため、HDDとSSDの両方で検証してみました。いつも通り検証条件からどうぞ。
転送速度検証環境
• 機種
MacBook Air 5.1 (Mid 2012) 1.7 GHz 4GB
• システム
OS X Mountain Lion (10.8)
• 内蔵ドライブ: AppleSSD TS128E
• 外付けドライブ:Samsung Spinpoint MP4 (640 GB, 7200 RPM) HM640JJ、Samsung 830 Series (128 GB) MZ-7PC128
• 内蔵及び外付けドライブのファイルシステム
内蔵ドライブのFS | 外付けドライブのFS |
---|---|
HFSX | HFSX |
• AJA System Testの環境:
File Size: 8.0 GB (= GiB), Video Frame Size: 2048x1556 10-bit RGB
• ファイルコピーの環境
File Size: 10.0 GiB(空ファイル) x 1
• 使用ポート
Thunderbolt+Thunderbolt to Firewire Adapter+Firewire 800
• 外付けケース
inXtron SK2500 U3+
検証結果は下のリンクから続きをどうぞ。
まずはAJA System Testですが、悪くないですねえ。Firewire 800ポート直付けの時とほとんど違いのない速度です。HDDでもSSDでも結果が変わらないのはFirewire 800ではどちらの性能も全く活かせないからでしょう。
外付けケースのドライブ | AJA System Test | |
Write | Read | |
HDD (Samsung Spinpoint MP4 HM640JJ) | 77.8 MiB/s | 80.8 MiB/s |
SSD (Samsung 830 Series MZ-7PC128) | 77.8 MiB/s | 80.9 MiB/s |
で、ファイルコピーですが、こちらもHDDでもSSDでも全く同じ!Firewire 800ポート直付けの時に比べて遜色のない結果です。もちろん内蔵ドライブがSSDということもあるのでしょうが、今後Appleのノートブックは全てSSD搭載になっていくでしょうから、内蔵ドライブがHDDというのは考慮しなくても良いでしょう。内蔵ドライブがHDDのMacBook Proは全てFirewire 800ポートが搭載されていてアダプターは必要ないですしね。
外付けケースのドライブ | File copy | |
Int → Ext | Ext → Int | |
HDD (Samsung Spinpoint MP4 HM640JJ) | 78.2 MiB/s | 81.3 MiB/s |
SSD (Samsung 830 Series MZ-7PC128) | 78.2 MiB/s | 81.3 MiB/s |
総括ですが、確かにFirewire 800の最高記録に比べると僅かに劣っていますが、このぐらいの差は検証する日のコンディションですぐ変わってきますから、必ずしも転送速度が落ちるとは言い切れないと思います。転送速度が極端に遅かったら、それはおそらく外付けケースの転送速度がもともと遅いのでしょう。ということで、このアダプターを使ってもFirewire 800は速くはならないけど遅くもならないという感じでしょうか。
追記 この結果を受けてFirewire 800は外付けケース転送速度検証のSSD版から外すことにしました。最初はアダプター経由で検証しようかなと思ったのですが、もうどうあがいても100 MiB/sを超えられないポートはクラッシックワールドということで良いでしょう。
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