Winclone 2.3とコマンドラインでLionでのBoot Campパーティション拡張問題解決!(Windows 7 SP1限定 修正版)
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この記事はブログで書いたので、前置きの長いけっこう複雑な構造になってしまいました。つづきを読まれるより、こちらのページに今まで検証したことを全て解りやすくまとめてありますので、そちらをご参照ください。
追記 有志の方がWincloneの開発を受け継いだみたいで、今2.3.3まで出ています。詳細及びダウンロードはこちらへどうぞ。
いや〜やっと解決しましたよん このブログにも沢山の方がこの問題のために来ていただいていたのに失敗例とSnow Leopardを使う方法しかなく、いろいろテストするにも時間がなくて申し訳なく思っていたのですが、今日やっとまとまった時間ができたので色々やってみたら、Snow Leopardを使わずにうまくいきました!やはりSnow Leopardを使う方法はえげつないというか邪道というか。Lionがプリインストールされたマシンの方には全く役立たないですし。
わたしが試したのはWindows 7 SP1(64ビット OEM)だけですので、情報としてはWindows 7 SP1限定です。おそらくVistaはうまく逝くいくと思われますが、試した訳でないので保証はできません。
Boot Campパーティションに関する前提条件としては、わたしはMacBook Proでやっていますので一つの内蔵ハードディスクにOS X LionとBoot Campパーティションしかないことです(EFIパーティションとRecovery HDは数に入れていません)。パーティションを細切れにして使っている方や内蔵ディスクがいくつもあるマシンの方はBoot CampパーティションのDevice Identifierが違いますので、手順の7、8、9でコマンドラインのアクアの部分をいじらないとダメです。細かくいじる方法が解らない方は止めておいた方がいいです。参考までにわたしのMacBook ProのパーティションはWindowsのディスクマネージャーで見ると次のようになっています。括弧内のdisk0s〜という部分はdiskutil infoコマンドで見ることができます。diskutil infoコマンドを使わなくても、Wincloneを起動してImageを選ぶとパーティションを選択しますが、その画面でディスクの情報が見れますので、その情報を使ってください。
EFI (disk0s1) | HFS+(OS X, disk0s2) | Recovery HD (disk0s3) | NTFS (Windos 7, disk0s4) |
もともと開発が中止されてサポートされていないアプリを使ってやることですので、全ては自己責任でやってください。
ここに掲載するにあたって3回実行して成功を確認していますので、わたしと同じ条件なのにうまくいかないという方は、Wincloneではなく別の問題かと思われます。一番考えられるのはハードディスクに論理もしくは物理障害が発生していること。普段大きなファイルを扱っている方は、fsckを実行するなりして論理障害のチェックと修復はしておいた方がいいです。ファイルの断片化が激しいと、そもそもBoot Campパーティションを作る段階でこけてできないですが、こればかりはまず何らかの方法でデフラグしないとどうしようもないです。
追記 クローンイメージの保存場所について補足しました。
追記2 Roaringappsのコメント欄で同じ方法でやっている人がいますが、Windows 7でブルースクリーンになってしまっているようです。となるとWindows 7でも必ずしもうまくいくわけではないみたいですねえ...でもBoot CampでWindows 7を使っている友人は皆これでうまくいっていますけどね...
追記3 肝心のNTFSボリューム拡張コマンドを書き忘れていましたので修正しました(9番目がこれになります)。ryota333さん、ご指摘ありがとうございました。m(_ _)m あと、これはSnow Leopardでも同じなのですが、Boot Campパーティションを作り直して大きくする時にMac側では十進法表示ということをお忘れなく。例えばMac側で120GBに拡張しても、Windows側では112GB(= GiB)表示になります。後から作り直しにならないようにしっかり計算しましょう。
追記4 追記をこちらに移して、少しだけ初心者用に書き足しましたが、私も書き足すぐらいしかサポートはできませんので、このオペレーションは自己責任でも初心者の方にはおススメしません。最低でもターミナルでUNIXコマンドを使ったことがないとハードルが高いかと思います。重要なのは今ある資産を失わないことです。Snow Leopardを持っている方は、Snow LeopardとWinclone 2.2を使ってやった方が確実です。Snow LeopardとWinclone 2.2を使ってやる方法はこちらを参照してください。
追記5 以前に載せていたBoot Campパーティションを縮小するやり方は検証したらうまくいきませんでしたので削除しました。
追記6 Wincloneに含まれるファイルとコマンドを利用してコマンドラインだけでもレストアができました。詳しくはこちらをどうぞ。
前置きが長くなりましたが、手順は簡単で次の通りです。
1.Winclone 2.3をどこかでダウンロードしてきます。(例えばこちらからダウンロードできます)
2.Winclone 2.3を立ち上げて、設定を下の画像のようにします。Winclone 2.3は反応が遅いので、この後の行程で反応がすぐになくても慌てないでください。
3.この後クローンイメージを作って、Wincloneを終了します。わたしの場合、クローンイメージはWin7SP1という名前を与えてデスクトップに保存しました。そうするとWin7SP1.wincloneというファイルがデスクトップにできます。クローンにはそれなりに時間がかかりますので、コーヒーでも飲んで時間をつぶしましょう。Winclone 2.3の場合、クローンがうまくいったというメッセージが出た後もプログレスバーが最後まで行かずにアクティブなままですが、普通にメニューバーから終了しても問題ないです。(つまり強制終了ではないですよ)
ここで注意すべきは、アクティベートした後のWindowsのクローンを作らないと、後々折角レストアしてもブラックスクリーンが待っている恐れがあることです。アクティベートした後のWindowsのクローンは、そのクローンを使って後でまた入れなおすことになってもアクティベートする必要はありません。レストアの後すぐにアクティベートするんなら、アクティベートしていないクローンでも問題ないですが、しばらくして入れなおす時に時間切れにならないように気をつけてください。
4.Boot Campアシスタントを立ち上げて古いパーティションを削除して一旦終了。この後に普段大きなファイルを扱っている方は、fsckを実行するなりして論理障害のチェックと修復はしておいた方がいいです。その後再びBoot Campアシスタントを立ち上げてWindows用の新しいBoot Campパーティションを作り終了。
5.Winclone 2.3を立ち上げて、レストアを開始します。
6.レストアは最後の最後で下の画像のようにエラーが出て失敗しますが、慌てる必要はありません。レストア失敗のメッセージの後Wincloneを終了します。この後Boot Campパーティションを右クリックするかディスクユーティリティを立ち上げてマウント解除します。
7.アプリケーションフォルダー内のユーティリティフォルダーにあるターミナル.appを起動してまずは下記のコマンドのイエローになっているユーザの部分(misabazooka)を自分のものに編集してウィンドウにコピーしてエンターを押し実行。今までターミナル.appをを使ったことのない方は、ターミナル.appが起動したらウィンドウにpwdと書いてエンターを押してください。そうすると/Users/xxxと出てきます。xxxの部分がユーザです。もしクローンイメージをデスクトップ以外の場所に保存した場合はパスをそれに合わせて修正してください。下に書いてあるのを丸ごとテキストエディットなんかにコピペして、編集してからターミナルのウィンドウにコピーしてエンターを押すと速いかと思います。実行には管理者権限が必要で、パスワードを入力することになります(実際には改行は入りませんので注意。コピペすると一部のスペースがタブになってしまうかもしれません。タブになっているとエラーが出ますのでチェックしてみてください)。
パーティションを細切れにしている方や別の内蔵ディスクをお使いの方はアクアの部分(4とdisk0)の編集をお忘れなく。
sudo /Applications/Winclone.app/Contents/Resources/gptrefresh -f -w -m /Users/misabazooka/Desktop/Win7SP1.winclone/boot.mbr -a 4 -u -i 0x07 /dev/disk0
8.その後に下記のコマンドをターミナル.appのウィンドウにコピーしてエンターを押し実行。管理者権限が必要で、パスワードを入力することになります(実際には改行は入りませんので注意。コピペすると一部のスペースがタブになってしまうかもしれません。タブになっているとエラーが出ますのでチェックしてみてください)。
パーティションを細切れにしている方や別の内蔵ディスクをお使いの方はdisk0s4の部分を編集してください。
sudo /Library/NTFSProgs/ntfscp -f /dev/disk0s4 /Applications/Winclone.app/Contents/Resources/BCD /Boot/BCD
9.その後に下記のNTFSボリューム拡張コマンドをターミナル.appのウィンドウにコピーしてエンターを押し実行。管理者権限が必要で、パスワードを入力することになります(実際には改行は入りませんので注意。コピペすると一部のスペースがタブになってしまうかもしれません。タブになっているとエラーが出ますのでチェックしてみてください)。ここでも違ったパーティション形態をお使いの方は、disk0s4の部分を編集するのをお忘れなく。
sudo /Library/NTFSProgs/ntfsresize -f -f /dev/disk0s4
10.この後にディスクユーティリティを立ち上げてBoot Campパーティションをマウントします。これを忘れると起動ボリュームとして表示されなくて慌てます(体験者談

11.システム設定でBoot Campパーティションを起動ボリュームとして選ぶか、オプションキーを押しながらWindowsを起動してめでたく終了!!!Windowsは起動時にCHKDSKを起動してエラーチェックをしますが、これはそのまま実行しておいた方がいいでしょう。その後は普通にログインして使用開始するだけです。
あ〜疲れた。この件には通常の1年分の力を使った気がします しばらくはWincloneを見たくないですねえ。
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コメント
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こんにちは。
色々と検索しているうちにこのブログにたどり着き
この方法でwindows7のパーティション32G➡120Gに
チャレンジしている者です。
この方法で何度もチャレンジしていますが、
見事にwindows7の再ブートキャンプには
成功するものの元の32Gのままです。
何度も試していますが、上手く拡張できません。
なにかアドバイスがあればご教授お願いします♪
投稿: ryota333 | 2011年8月 8日 (月) 20時37分
ryota333さん、
ご指摘ありがとうございました。あわてて書いていたので一つコマンドラインを書き忘れていました。ごめんなさい。今修正してアップします。
投稿: Misa | 2011年8月 8日 (月) 23時22分
Misaさん、
修正ありがとうございます!
只今、手順通りに試してみたところ、
なんと拡張に成功しました♪
本当に感謝しています!
ありがとうございました。
ryota333
投稿: ryota333 | 2011年8月 9日 (火) 01時31分
すばらしい! ものすごく感謝です。 バッチリ出来ました! ここまでバッチリな方法を公開しているところは多分無いので、速攻bookmarkしました。ホントにありがとうございました!
投稿: usadii3 | 2011年10月20日 (木) 01時43分
usadii3さん、こんにちは。
お役に立てて良かったです
はやくWincloneに代わるフリーのアプリが出てくると良いのですけど。
投稿: Misa | 2011年10月21日 (金) 17時30分
winclone lionでググって来ました。
当方は縮小ですが、toolsのShrinkを使ってOKでした。
ありがとうございました。
投稿: kamerider | 2011年10月26日 (水) 20時01分
kameriderさん、こんにちは。
こちらこそ情報をありがとうございました。わたしは夏に検証をやりすぎて、少なくともこの秋はWinclone関連の検証はしないつもりですので(しばらく見たくないです
)、縮小にチャレンジする方に成功例は貴重だと思います。
投稿: Misa | 2011年10月27日 (木) 06時25分