最近フィンランド語関連をあまり書いていないので、今までにあったフィンランド語に関する体験談を暇な時に書いていきます。カテゴリ名シリーズ名は村上春樹の作品からパクりました。
追記 また無駄なカテゴリが増えるので、カテゴリ名はフィンランド語に戻しました。
こちらの人は会話で相手を察して質問を控えるということはあまりしません。純粋というか洗練されていないというか。興味が湧くと質問バシバシ。色々なことをずばずば訊かれたという経験はかなりの方が持っているのではないでしょうか。質問は個人的なことに及ぶこともしばしば。これを簡単に回避するには「個人的なことは話したくない」とひとこと言えば良いのですが、まじめな日本人はなかなかこれが言えないんですねえ。で、簡単に答えてそれで終わればいいのに、答えが新たな質問を生むということがよくあります。会話が終わってみたら話したくもないことを延々と相手のペースにはまって話していたなんてことも珍しくはないでしょう。
以前に師匠とその知り合いの留学生の女性と3人で食事に行って、その後飲みに行きました。女性を中心に「へえー文学の翻訳ですかー。すごいですね。」などと3人で談笑していると、たまたま同じ酒場にいた師匠の同僚マッティが話の輪に入ってきました。で、おとなしそうな日本人女性を目にするやら質問攻め。師匠って仕事場とは反して同僚はアカデミックとはほど遠いイメージの人が多いのはなぜ???という話は置いといて、以下その時の会話。
マッティ 俺マッティだけど、君の名前は?
女性 ◯◯です。
マ 日本人?出身は?
女 □□です。
マ フィンランドで何してんの?
女 学生をしています。
マ どこの学生?
女 トゥルク大学です。
マ 何勉強してんの?
女 フィンランド語を勉強しています。将来翻訳家になろうと思っています。
マ ふ〜ん。何でフィンランド語を勉強してんの?
と、ここで師匠が"危険"を察して
師 もういいんじゃないの。日本語で話したいんだからあっち行けよ。
マ 冷たいねえ。もうちょっと話をさせろよ。ねえ、何でフィンランド語なの?何の役に立つの?
女 ...(唖然)
マ 英語があればフィンランド語なんて必要なんじゃない?
女 ...(思いっきりムッとしています)
この後師匠がマッティを追い払って質問攻めは終わったのですが、会話がはずまなくなってお酒もあまりおいしくなかったのでした。
マッティが無骨でゴリラみたいな外観でデリケートとはほど遠いのは別にして、彼がした質問は特別でもなんでもなくて、日本に興味のない一般的なフィンランド人にとってはかなり普通の疑問です。日本人側からすると大きなお世話だと言いたくなりますが、彼らの感覚からすると、なぜ日本のような大国に住んでいる人間がフィンランドみたいな小国に興味を持つのかがわからないという感じです。さらにはフィンランド語みたいにマイナーで国際語でもない言葉を勉強しているとなると不思議でならないのです。特に若者は将来のEU内での仕事のこともあって英語英語で育ってきていますから、フィンランドの会社へ行くからフィンランド語を学ぶというのは簡単に理解できても、文化などに興味を持ってフィンランド語を勉強している日本人は「奇特な人」という感じです。だからといって本当に変人扱いされるわけではありませんけどね。
と、いうことで、これからこちらへフィンランド語を勉強しにいらっしゃる皆さんは、こういう時の為の答えを予め考えておくと良いかもしれません (^^)